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610話

「阿嬌!」

李勝は彼女に触れられてガチガチに硬くなり、もはや寂しさを抑えきれなくなっていた。

「王兄さん、私を部屋に連れて行って。あの頃の思い出を再び味わいたいの…」

そう言いながら、劉阿嬌は李勝の首に腕を回し、彼に抱き上げてもらおうとした。

今となっては、弓の弦は引き絞られ、矢は放たれるしかない!

もうどうでもいい!

自分の中に溜まった邪な火を、どうにかして発散させなければ。

娘がダメなら母親でもいい、この欲望の炎を消せればそれでいいのだ。

彼は劉阿嬌を抱き上げた。李勝は長年トレーニングを続けていて力が強く、痩せた劉阿嬌の体を持ち上げるのは朝飯前だった。

「あっ!王兄さん、乱暴に投げないで、...