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587話

阿三は余裕綽々とした表情で胡文を見つめ、ゆっくりと言った。「今見つからないからといって、お前が潔白だとは証明できないぞ。李康、そうだろう?生きた人間がこのまま消えるわけがないんだ」

話しながら、阿三は李康に目配せした。李康も不思議なほど阿三と息が合ったように言い返した。「そうだ、阿三。お前は道を知ってるから、明日の早朝に警察に届け出に行ってくれ。俺はここで見張っている。宋洁がこのまま忽然と姿を消せるわけがないんだからな!」

李康の言葉に、胡文と母親は一瞬固まった。警察を動かすなんて大事だ。

このままでは胡文の将来が台無しになる。胡母は厳しい声で叱りつけた。「あなたたちの言い分は、うちに居...