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578話

「大丈夫よ、さっき小石を蹴ってしまっただけ。幸い力はそんなに入ってなかったから、またしばらく足を引きずる羽目にはならずに済んだわ」と宋潔は少し照れ笑いをした。

「無事で良かった。この田舎道は石ころだらけだからね、歩くときは気をつけないと」と胡文が相槌を打った。

二人は言葉を交わしながら、いつの間にか胡文の家に着いていた。玄関には鍵がかかっていて、宋潔は思わず「こんな時間なのに、もうお日様こんなに高いのに、おじさんまだ帰ってきてないの?」と不思議そうに尋ねた。

「ああ、父さんはね、作業があと少しだけ残ってるときは、わざわざもう一度出直すのも面倒だから、遅くなっても全部終わらせてから帰ってく...