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552話

「何も言ってないよ」アサンは口を尖らせて言った。

「彼女がもし私たちが言うほど良くなかったとしても、彼女をもらえるなんてお前の身分不相応なくらいの幸運なんだからね!」お婆さんは不機嫌そうに彼を睨みつけ、警告した。

お爺さんは弟を見物人のような顔で見つめ、その目には少しばかりの同情の色が浮かんでいたが、それもすぐに消えた。この生意気な小僧は懲らしめが必要だ。彼を抑えられるのは母親だけだろう。

外での会話は宋潔にはっきりと聞こえていた。彼女は心の底から密かに笑った。こんな家庭だからこそ、アサンのようなチャラチャラしていながらも機転が利いて優しい人間が育つのだろう。彼女は好奇心から尋ねた。「シ...