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523話

李康は怒りを発散したばかりで、今はすっきりとした気分だった。彼が妖艶に微笑むと、彼女の魂まで持っていかれたようで、まるで恋に夢中になった少女のように李康を見つめていた。

李康は思わず笑いながら言った。「清姉さん、よだれが垂れそうですよ。兄貴は本当に…」

後の言葉は敢えて言わず、彼女に想像させた。清姉はやはり食い下がった。「本当に何なの？」

李康は意図的に彼女の好奇心を引っ張り、狡猾に言った。「もう行かなきゃ。このまま居たら、ご近所の目があるし、噂話で溺れちゃいますよ」

彼は朝食を器に盛って帰った。普段の宋洁は日が高く昇るまで寝ているものだった。彼女を起こさないように、李康は忍び足で部屋に...