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519話

李康は礼儀正しく近づき挨拶した。「清姉さん、兄貴、おはようございます！」

彼女の夫は「ん」と一言返し、李康に挨拶してから出かけていった。清姉さんは夫の遠ざかる背中を見つめ、李康に向かって言った。「昨日は姿を見なかったから、もう買い物の予定を変えたのかと思ったわ」

李康は輝く目で彼女を見回しながら言った。「今来れば何度も通わなくて済むと思ってね」

清姉さんは理解したように頷いた。「そうね、朝ごはんも用意してあるから、帰るときに持って行ってね」

李康は気さくに答えた。「ありがとう」

「でも、せっかく来たんだから、食べてから帰るよ」彼は言葉を切り替えた。その言葉自体に問題はなかったが、清姉さ...