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478話

宋潔は彼に鋭い視線を投げかけ、一歩後ずさりした。何も言わず、ただ怒りの眼差しで睨みつけるだけだった。

李康は厚かましさに慣れていたため気にも留めなかった。女というものは、最初はどれほど抵抗しても、一度防御線を突破されれば淫らになるもの。毎日のようにしがみついてくるようになる。宋潔だって例外ではないだろう。そう考えると、彼の口元には確信に満ちた笑みが浮かんだ。

「そんな目で睨まないでよ。ほら、俺の体がどれだけ逞しいか見てみなよ。あんたの旦那とは比べものにならないだろ?すぐ前にホテルがあるんだ。部屋はもう取ってある」

宋潔がその場に立ち尽くして動じる様子がないのを見て、彼は前に出て彼女の手を...