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414話

李康は思わず息を飲んだ。うっとりと自分の体を撫でていた宋潔は何か物音に気づいて振り返ったが、何も見えなかった。ちょうど彼女も体を洗い終えたところで、軽く水滴を拭き取り、再び自分の体を愛でるように撫でてから服を着た。

横に身を隠していた李康はほっと息をついた。素早く反応できてよかった、さもなければ今までの努力が水の泡になるところだった。彼はスマホをしまいながら、不気味な笑みを浮かべた。彼女は姉妹の絆を大事にしているんだろう?宋梅に誤解されることを一番恐れているはずだ。これで宋潔を従わせるための切り札がもう一つ手に入った。

入浴を終えたばかりの宋潔は、まるで水から上がった蓮の花のように美しく魅...