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412話

李康は含みのある口調で言った。「焦らないで、すぐに分かるから」

彼は自然な仕草で宋潔の手を取り、彼女を引っ張って中へ進もうとした。宋潔は緊張した様子で手を引っ込めた。李康は振り返って後頭部を掻きながら言った。「すみません、つい癖で。小梅だと思ってしまって」

宋潔の表情がようやく和らいだ。どうやら妹には優しくしているようだ。彼女は微笑んで言った。「大丈夫よ。でも、一体何の話があるの？わざわざこんな遠くまで来て」

その時、中から子供たちの騒ぐ声と女性の怒鳴り声が聞こえてきた。宋潔は眉を少しひそめた。これはどういう状況？彼女は好奇心に満ちた顔で李康を見つめた。

宋潔は状況が飲み込めず、これ以上進むこ...