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387話

「もしもし、李阳、何か言おうとしたが、すでに電話は切れていた。

「李阳、やっぱり私が行ったほうがいいわ。あの人の狙いは私なんだから。お金を渡しても、李お兄さんを解放するとは限らないし」

「でも、危険すぎるよ」

宋洁は突然ひらめいたように言った。「どうせ彼はあなたを見たことないんだから、警察に通報して、私服警官にあなたのふりをしてもらえばいいんじゃない?」

「でも小梅はお前のことを知ってる。お前まで巻き込まれたら困る」

二人は何度も相談した末、結局宋洁の案を採用することにした。私服警官の同行のもと、宋洁は西巷801へ向かった。

姉はいつも優しく思いやりがあるから、宋梅は彼女が来ることを予測して...