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32話

李勝は彼女に一口ずつ、一滴残らず自分が丹念に集めてきた宝物を全て飲み込ませると、ようやく彼女を解放した。

そして再び鎖骨の下に顔を埋め、点々と赤い梅の花を咲かせ始めた。

「あ、あまり高いところに付けないで!」許晴は慌てて李勝に注意した。

「わかってるよ」李勝は不満げに彼女の鎖骨の下に赤い痕を付けた。

「お前が休暇の時には、お前が外に出られないくらいにしてやるからな」李勝は悪戯っぽく笑いながら言った。

「もう!そんなことしたら触らせないからね!」許晴は小さな拳で、自分をいじめた上にもっといじめようとする意地悪な人を叩いた。

「やめないでくれよ。この後はお前の方から触って欲しいって頼むこと...