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310話

「妹よ、ドアに鍵をかけておくわ。夜中に自分の部屋に戻って寝るのが心配なの。もし何かあったら私が責任取れないから」と呉姉さんは宋潔と呉晨を部屋に閉じ込めた。

呉姉さんの言葉には一理あるように聞こえたが、その真意を宋潔は理解していた。

彼女は美しい大きな瞳を瞬かせながら呉晨を見つめた。「今夜は床に寝てもらって申し訳ないわ」

女神と同じ部屋で寝られるなんて、床どころか直接地面に寝ることになっても喜んで引き受ける気持ちだった。呉晨は口元を緩ませ笑顔を浮かべた。「小潔、迷惑なのはむしろ君の方だよ」

宋潔は呉晨のベッドに横たわったが、疲れていても眠れなかった。布団から漂う男性の匂いが、瞬く間に女性の...