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204話

「宋梅は生まれてこのかた、こんな扱いを受けたことがなかった!」

彼女は本当に怒っていた。

そして廊下の曲がり角には、高良が興味深げに座っていた。宋梅は遠くから彼を見て、さらに怒りが込み上げてきた!

「高良、何のつもり?」宋梅は体裁も構わず、大声で高良に詰め寄った。

高良は無害な微笑みを浮かべ、悠然と答えた。「君のお姉さんを味わってみたいだけさ、分かるだろう?」

まさに自分の足を石で打つようなものだった。宋梅は突然前に出て高良の太ももに座り、媚びるように微笑んだ。「何を言ってるの?わからないわ、ふん」

「分からなくても構わないけど、この熱い一幕を君の義兄に見られたら...その結果は、自分で想像で...