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180話

「小梅!」李勝はさすがに本気で怒り出した。

「お姉ちゃんってね、首の後ろを撫でられるのが一番ダメなの。触れられるとね、体中の力が抜けちゃうの。小さい頃からそうだったのよ」宋梅は茶目っ気たっぷりに目を瞬かせ、しなやかな腰を揺らしながらハイヒールで床を踏み、くるりと身を翻して隣のテーブルに座った。そして三人の男たちに向かって「イケメンたち、遊ばない?」と声をかけた。

「どうやって遊ぶの?」三人の男たちは色めき立った目で、向こうから近づいてきた子羊のような宋梅を見つめた。

「行こ、隣にホテルがあるわ」

こうして宋梅は指で誘うしぐさをしただけで、三人の男たちを連れ出し、呆然と立ち尽くす李勝を残...