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177話

妹の弾むような声を聞いて、宋潔は安心した。少なくとも、この小娘はまだ無事でいる。何か言おうとした矢先、向こうの宋梅が突然三秒ほど黙り込んだ。明らかに、以前なら李陽が電話に出るとすぐに「ダーリン」と呼んでいたのに、今は……

宋梅は軽く咳払いをした。「お姉ちゃん?」

「梅ちゃん、もう何時だと思ってるの?早く帰ってきなさい!」

「はいはいはい、今すぐ帰るから!」

宋梅は返事をすると、余計なことを言わないようにと急いで電話を切った。

十数分後、宋梅は家に戻るとすぐにシャワーを浴びに向かった。ちょうど出てきた李陽とばったり出くわし、李陽は彼女の腕をぐいと掴んだ。「さっきお前の姉さんには、同級生...