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143話

「晴は唇を噛み締め、兄のあの立派なものを想像していた。あの豪快な戦いぶりを見て、母と周淑梅を落とした後は、きっと自分の部屋にも来るはずだと思い、自らを慰めながら待っていた。

兄はいつも色気だけで勇気がなかったけど、今日はあれだけの白酒を飲んだのだから、酒は臆病者の勇気を奮い立たせるって言うじゃない。お風呂から上がったら、きっと来るはず…。

そう考えていると、突然ノックの音が聞こえ、全身が震えた。

身を起こすと、兄がドアの所に寄りかかっているのが見えて、思わず胸がどきどきした。まさか兄が強引に入ってくるつもり?

兄に強引に押し倒され、力任せに自分を蹂躙してほしいという願望はあったけれど、衛長蘭...