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14話

長い間の後、許晴は息を切らしてベッドに伏せた。

彼女の瞳は微かに細められ、まだ去りやかない余韻に浸っているようだった。

今しがた、絶頂を迎えた瞬間、彼女は兄のことを思っていた。

兄の顔、兄の大きな手が彼女の体を駆け巡り、彼女を次々と高みへと導いていく。

許晴の唇がまた、欲望に疼き始めた。

キスがしたい、狂おしいほどのキスがしたい。

彼女は自分のパンティーに唇を押し当てた。自分の最も秘めた場所に密着していたそこに。

許晴は舌を伸ばし、ゆっくりと舐め始めた。

昨日、兄はこうしてくれただろうか?

もしそうなら、今の自分は兄とキスしているのではないか?

考えれば考えるほど興奮し、高ぶっていく。

許晴は...