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946話

施術師は翠玉の親父の変化に気づいたが、何も言わず、そのままマッサージを続けた。

翠玉の親父の内に燃える火はどんどん強くなり、ついに我慢できなくなった。彼は自分の上に座っている施術師を押し倒し、言った。「言ってくれ、いくらだ?今夜はお前を指名する」

施術師は五本の指を立てて見せた。翠玉の親父は「五百?」と尋ねた。

施術師は首を振った。翠玉の親父は「五千?」と続けると、施術師は頷いた。翠玉の親父はこんなに高いとは思わなかった。この施術師を指名するだけで二千かかり、今また五千だ。彼は躊躇したが、体の火照りに負け、金を渡した。

施術師は翠玉の親父からお金を受け取ると、まるで別人のように変わった。...