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821話

銭都は心の中で再び火が点されるのを感じた。彼は突然、後ろから孫梅を抱きしめた。孫梅はその突然の抱擁に戸惑った。さっきまで彼を満足させたばかりなのに、この男は一体何をするつもりなの!

銭都と孫梅は今、酔いがだいぶ醒めていた。二人の頭には少し理性が戻っていたが、銭都の方はより強い欲望に支配され、その欲望が理性を押しのけていた。

「孫梅、欲しいんだ!」銭都は孫梅の耳元で囁いた。

「さっきあげたばかりじゃない。どうしてまだ欲しいの?図に乗らないで!」孫梅は言い返した。

「お前の体が欲しい。あそこが…」銭都は言った。

「ダメ、絶対にダメ。銭都、言っておくけど、それだけはできない。他のことなら何...