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686話

程なく会長が買い取ったフロアに到着すると、エレベーターを出た瞬間、会長は林雨晴を抱き上げて部屋へと足早に向かった。カードキーをピッとかざすと、ドアが開いた。

部屋全体が赤を基調とした恋人向けの雰囲気で統一され、香水の香りが漂っていた。林雨晴が部屋に入った途端、体内の薬の効果が一気に引き出され、思わず会長に抱きついて「欲しい!」と言った。

会長は下卑た笑みを浮かべ、「この小さな淫乱め、今夜はこの会長様がお前をイかせまくってやる。この会長の凄さを思い知らせてやるぞ」と言った。

林雨晴は全身が熱く、爆発しそうな感覚に襲われた。すべての服を脱ぎ捨てても熱は収まらず、会長に抱きつくときだけわずかな...