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670話

林雨晴が立ち去ろうとした時、会長は彼女の魅惑的な体つきを見つめ、思わず生唾を飲み込んだ。心の中には邪な考えが湧き上がっていた。この女を自分の股の下で許しを請わせたいという欲望だ。

だが今は警察署の中、軽率な行動は取れない。彼女が外に出てから機会を窺おう。

男はこの会長の思惑を見抜き、耳元で小声で何かを囁いた。会長は嬉しそうに笑みを浮かべた。

言い終えると、男は外へ出て行った。会長はオフィスに戻り座り込み、退勤時間を待ちながら、あの男の約束を確かめに行くつもりだった。

王小天はあの刑事について拘留室へ向かい、張小強を釈放させた。張小強は出てくるなり王小天を見て興奮し、すぐに駆け寄って抱きついた...