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577話

王小天も我慢できなくなり、手を伸ばした。

蘇倩の体が震え、思わず漏れた声が空気中にホルモンの香りを漂わせた。

王小天も抑えきれず、一気に蘇倩を抱き寄せると、二人は熱烈なキスを交わした。

蘇倩は自分の体が熱くなるのを感じ、ただ師匠と一緒にいたいと思った。

「師匠……」

王小天がまさに本番に移ろうとした時、突然携帯が鳴り響き、情欲に浸っていた二人を一瞬で目覚めさせた。

王小天は情熱から我に返り、電話を手に取って一瞥すると出ずに、立ち上がって傍らに座り、少し落ち着いた。

まだ欲望に浸っていた蘇倩は不満げで、彼女も起き上がると再び王小天に擦り寄り、彼の耳元で熱い息を吹きかけた。

「師匠、どうしたの?誰...