バカの艶福

557話

「なんだって！」以前から薄々そうじゃないかと思っていたけど、この女の告白を聞いて、僕はやはり非常に衝撃を受けた。まさか今の時代にまだ人身売買なんてことが行われているなんて。

眉をひそめて僕は尋ねた。「どこに売るつもりだった？」

「ここから三十里以上離れた山奥の村です」女は続けた。

彼女の言葉を聞いて、方梅梅と女子大生も恐怖に震えた。

彼女たちが売られずに済んで本当に良かった。そうでなければ、人生が台無しになるところだった！

「ふん！人身売買なんてことをよくやってのける。随分と度胸があるな！」僕は冷たく鼻を鳴らし、目の前の若い男に言った。「人身売買で一体いくら儲けるんだ？」

男は溜息を...