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551話

私は頷き、その後、李慧珍をじっと見つめてから、やっと踵を返した。

病院の入り口まで来たとき、約30分ほど立ち止まり、すぐにまた引き返した。

冗談じゃない。やっと李慧珍が医師の当直室にいることを確認したのに、このまま帰るわけがないだろう?

しかし意外だったのは、医師の当直室の明かりが消えていたことだ。少し不思議に思い、もしかして李慧珍は眠ってしまったのかと考えた。

さらに考えてみれば、これは李慧珍が意図的にやったのかもしれない。結局、劉穎穎もいるわけだし、ずっと明かりをつけていたら、劉穎穎に気づかれてしまうだろう。

そう思いながら、私は忍び足で医師の当直室のドアまで行き、恐る恐るドアを押し...