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329話

道中、鄭雯雯はずっと下を向いてスマホをいじっていた。以前なら乗り物に乗るとしばらくスマホで遊んでから眠りについていたのに、今日は眠る気が全くなかった。

正確には眠る気がないというより、まったく眠れないのだ。目を閉じるたびに、どうしても目を開けて彼の大きなモノを見てしまう。

見終わって目を閉じても、しばらくするとまた開けたくなる。だから結局彼女は眠るのをあきらめ、ずっとそこに座ってスマホをいじっていた。

その間、彼を起こそうかとも思ったが、最終的には声をかけなかった。鄭雯雯は自分でもなぜなのかわからなかったが、あの勃起した大きなモノの誘惑に抗うことができず、どうしても一目見たくなってしまうのだ。...