Read with BonusRead with Bonus

231話

でも、そんなことは考えればすぐわかる。もしそんな薬が本当にあったら、世の中が大混乱になるだろう。

俺を見て、張明は笑顔を浮かべた。「小天、最近調子いいじゃないか!」

表面上は笑っているものの、張明の目に宿る軽蔑の色は俺の目にしっかり映っていた。こいつはマジで見栄を張るのが上手いんだよな!と心の中で思った。

それでも俺はにやにや笑って答えた。「うん、いいよいいよ」

張明は頷いて学校の中へ歩き始めたが、その時、急に何かひらめいたように振り返り、俺を呼び止めた。「小天、ちょっと待て、話があるんだ」

俺は一瞬固まった。張明のやつが俺に何の用事があるんだ?まさか、こいつも俺に手伝わせようっての...