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210話

青年を見た瞬間、私と門番のお爺さんは二人とも彼が誰であるか分かった。他でもない、張大全校長の実の息子、張明だった！

「張明、来たのか！」門番のお爺さんは急いで立ち上がり、声をかけた。

張明は門番のお爺さんを見ると、顔に笑みを浮かべた。「お爺さん、こんにちは。今、航海から戻ってきたところです。一ヶ月ほど家で休んでからまた出発します」

そう言いながら、彼は隣にいる私にも目をやった。「お前、相変わらずドジっぽいな。最近調子はどうだ？」

私はバカみたいに笑った。「うん、まあまあかな」

張明は船乗りで、普段はほとんどの時間を海の上で過ごしている。二、三ヶ月の仕事が終わると、一ヶ月ほど休暇がもら...