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851話

私が接してきた女性や少女たちの中で、譚如燕は間違いなく異質な存在だった。

彼女は特別美人というわけではなく、顔立ちも体つきも、私が知る女性たちの中でランク付けするなら、最下位に甘んじるほどだった。

しかし不思議なことに、彼女の釣り目と薄い唇を見るだけで、私はなぜか言いようのない衝動に駆られ、体が一瞬にして激しく反応してしまうのだ。

失礼な言い方になるが、彼女の外見や表情は、男性に「そういう考え」を抱かせるよう唆すものがあった。

実際、彼女はただそういう顔立ちなのだ。細い目を笑いながら人を見る様子は、何か深い思いを秘めているかのようで、さらに小さな唇がもぞもぞと動く姿は、つい彼女の「あそ...