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585話

夜の十時を過ぎたところで、施国斌と張天師、そして張天師の二人の助手に加え、施国斌の両親と小剛が病室にやって来た。

張天師の説明によると、赤子の霊はすでに小剛の体に取り憑いているため、母子一緒に祈祷をした方が良いとのことだった。そうすれば、より完全に浄化できるという。

小剛はずっと熱を出していて、意識ははっきりしているものの、普段のような活発さはなかった。私を見ても、いつものように積極的に挨拶することもなく、何か彼から失われているような気がした。

張天師自身は五十歳近くで、連れてきた二人は三十代前半だった。弟子でも友人でもなく、どちらかというと人数合わせのために急遽呼ばれたような印象を受け...