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510話

うわ、マジで!

さすが市の公安局政治委員の娘だけあって、刑事になる素質は十分だ。反応がちょっと遅かっただけで、もしあの時に気づいていたら、陸雨馨はその場で現行犯逮捕されていただろう。

私は平静を装って首を振った。「想像力が豊かすぎるよ。脳内設定が大げさだ。俺が怪我した時の話だけど、俺に関心を示したのは彼女だけじゃないだろ?あの時、君もすごく心配してたじゃないか。龍乃俊が俺を背負う前に、君も必死で俺を支えてくれてたよね。ってことは、俺たちの間にも何かあるってこと?」

呉丹青が何か言いかけたところで、私は続けた。「今や君は姉貴分だし、正直に言うけど、曹麗芳と譚如燕があんな芝居を打ったのは、完全...