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456話

「同じ陳霊均、同じ抱擁とキス、でも副校長がいる時といない時では、私が感じるものが全く違う」

私は彼女にキスをしながら尋ねた。

「前回のことは、このまま何もなかったことにするつもり?」

陳霊均も異常に興奮している様子だった。どうやら「盗み」の感覚は男性だけでなく、女性にとっても脳が絶え間なく刺激を受けるようなもので、まるで興奮剤を打ったかのように彼女も変わっていた。

陳霊均は私のキスを楽しみながら言った。

「他にどうしようっていうの?あの日、私が派出所に駆けつけた時には、周秋萍の夫はもう折れていたわ。彼自身が勘違いだったと認めて、施国斌に何度も謝っていたのよ。それに派出所の所長も指導員も私...