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245話

温如玉もこの時ちょうどお風呂を済ませ、二階の廊下に出てきたところだった。私は無意識に彼女に一瞥をくれてから、ドアを開けに行った。

ドアを開けると、そこには男女二人の警官が並んで立っていた。男性警官はやや年上で、三十代前半といったところだろう。女性警官はもう少し若く、三十歳にも満たないように見えた。

警察の階級は識別できなかったが、彼らの肩章を見ると、なかなか立派なもので、普通の警察官ではないようだった。

後になって分かったことだが、男性警官は朱挺俊といい、今年二十九歳、刑事課の副課長だった。女性警官は銭瑛、二十六歳で治安課女性特殊警察隊の副隊長だった。

二人は一方は威厳に満ち、もう一方は凛...