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151話

人間の性(さが)というのはそういうものだろう。手に入れるまでは何もかも美しく見える。

人でも宝物でも、手に入れる前は欠点など目に入らず、一度手に入れて細かく吟味すれば、つい無意識に卵の中からでも骨を探し出そうとする。

まさに「見ざる聞かざる」という言葉通りだ。

もし彼女と大虎が寝転がる音を聞かなければ、温如玉は私にとって完璧な存在だったはずだ。

しかし私たちはまだ本当に始まってもいないのに、彼女と賈大虎がベッドで転げ回る光景が、すでに私の心の中で乗り越えられない壁になっていた。

時間が経ち、私たちの関係がさらに進展し、結婚の話や実際に一緒に暮らすようになったとき、私たちの間のこの壁は、修復不可...