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942話

血魔は血罌粟の雪白の身体を見ると、たちまち血の気が頭に上り、あの傷ついた部分がなんと反応してしまった!想像に難くない、血罌粟の肉体がいかに人を狂わせるものであるかが。

血魔は心中で狂喜し、すぐさま血罌粟のズボンを引き裂こうとした。

だがその時、血罌粟は残された力を振り絞り、一蹴りを血魔の胸元に叩き込むと、その反動で後方へ滑り落ちていった!

血魔は興奮のあまり、血罌粟がこのタイミングで自分を蹴ることができるとは思わず、気づいた時には、血罌粟の体は既に迷魂坑の入り口に達していた!

「あっ——」ついに、血罌粟の体が宙に浮き、迷魂坑から落下していった……

血魔は猛スピードで駆け寄り、血罌粟の...