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820話

血罂粟は今、銃を持っていない。短剣さえ林小涛にどこかへ捨てられてしまったようだ。今や彼女は欧陽清の相手になれるはずもない。

林小涛も軽々しく動けないでいた。欧陽清と血罂粟は師姉妹の間柄だ。もし欧陽清が師姉妹の情を思い、自分ではなく師姉を助けるようなことがあれば、それこそ終わりだ。

「欧陽先生、その銃を俺に向けないでくださいよ!俺たちは同じ陣営の味方じゃないですか。俺はあなたのために、あなたの師姉の仲間をあれだけ殺し、師姉を刃物で追いかけ回したんです。そんな俺に師姉が恋をするとでも?あなただったら、俺の皮を剥ぎ、筋を引き抜きたいと思うでしょう?あなたの師姉はバカな女じゃない。俺なんかと男女の...