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801話

しかし、林小涛の矢を放つ速度は、やはり銃を撃つほど速くはなかった。弓に矢をつがえる動作が必要で手間がかかる。どれほど手早くても、銃を撃つ単純さには敵わない。そのため、血罌粟は林小涛が矢を放つ間隙を捉え、彼に向かって発砲した。

「バン——」

一発の銃声と共に、血罌粟の弾丸が林小涛へ向かって飛んでいった。

今度は林小涛が矢を放って迎撃する時間がなかった。

欧陽清はさっき血罌粟に腹部を蹴られ、内傷を負っており、まだ息も整っていない。銃を構えて林小涛のために弾丸を撃ち落とそうとしても、もう間に合わなかった。

今度は林小涛の命が風前の灯となった!

この生死の境目で、林小涛は携帯していた山刀を...