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650話

二姉の性格からして、彼女はそんな仁義なき行為をするはずがない。

「じゃあどうしよう？」林詩詩も自分のこの妹の気質をよく知っていて、思わず焦りを感じた。下にいる連中は、ちょっとしたことで血を見るような連中だ。それが彼女をとても心配させていた。

「様子を見てみよう」林小涛も手の打ちようがなかった。今の彼にできることは、すべての注意を二姉に向けて、彼女に危険が及ばないようにすることだけだった。

前回、許嘉盛の娘を救った時にも相当な面倒を引き起こしたのだ。今でも思い出すと頭が痛くなる。今回は林傾城が美しいからといって飛び出して命を懸けるつもりはない。彼は昔から余計な事に首を突っ込むのが嫌いだった...