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567話

彼が五百万の値段を提示したのには理由があった。彼女たちに既に八百万の借りがあるのだから、提示する金額が八百万より少なくなるはずがない。一千万で要求すれば、サッカーボールの弁償をした後でも二百万の儲けになる。

この令嬢たちは金に糸目をつけないと聞いている。彼女たちには金が有り余っているのだから、彼女たちから搾り取らずに誰から搾り取るというのか?

林小涛はこんな状況で自分がまさかの逆転、二百万も儲けられるとは思ってもみなかった。二百万あれば、姉と一緒に広南市で思いっきり遊べるじゃないか!

そう考えると、林小涛は口が耳まで裂けんばかりに笑みがこぼれた。

しかし、林小涛が二百万は手中にあると思...