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552話

「林小涛はもう余計な事に首を突っ込みたくなかった。

「お姉ちゃんは普段どう教えてくれてる?道で不正を見たら、剣を抜いて助けるべきでしょ!誘拐された人を救うのは、もう経験豊富なんだから、早く何か考えなさいよ!」林詩詩は命令した。自分が二度誘拐された時も、林小涛はいつも救い出してくれたから、今回も彼が何とかしてくれると信じていた。

「わかったよ」林小涛は思わずため息をついた。姉の命令には逆らえない。どうやら今回もまた自分が出る番のようだ!

……

「鐘伯、大丈夫ですか?」葉暁珊は鐘祥を支えながら、緊張した様子で尋ねた。

「大丈夫だ、暁珊。早く、お前が運転してくれ。追いかけるぞ!」鐘祥は大き...