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504話

まるでこの老人は、並みのものではない人物のようだ。そうでなければ、彼の嫁があんなに傲慢な態度を取ることもなかっただろう。

林小涛は携帯でこの老人の電話番号をメモした。

「そういえば、さっき銀針を買うのにいくら使ったか、お金を払わせてください」蒋遠亭はようやく看護師が銀針を買った時にまだお金を渡していなかったことを思い出し、尋ねた。

「たいした金額じゃありませんから、気にしないでください」看護師はもちろん、そんな少額なお金は気にしなかった。

蒋遠亭は看護師がお金を受け取らないのを見て、諦めた様子で林小涛に言った。「恩人のお名前を教えていただけますか。今後、私、蒋遠亭は必ずや父を救ってくれ...