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452話

「そんな言い方をするなんて……」林小柔は言い終わると、顔が熱く火照るのを感じた。どう言っても、自分が馬鹿な男の子を誘惑する色気ムンムンのお姉さんみたいに思えてしまう。

「ああ」林小涛は仕方なく、ゆっくりとズボンを脱ぎ始めた。

しかし傷口に触れると痛みが走り、自分では脱げなくなった。「怪我してるから、自分じゃ脱ぎにくいんだ。手伝ってくれないか」

林小柔はそれももっともだと思い、前に出て慎重に林小涛のズボンを脱がせてあげた。

林小涛が撃たれたのは右足の付け根で、男性の象徴とも言える部分からほんの僅かな距離だった。その近さに、林小涛は心の中で「危なかった」と思わずにはいられなかった。自分は多...