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366話

しかし、林小涛は呉東鵬が目覚めたような気配を感じたのか、急に振り返って呉東鵬を睨みつけた。その一瞥に呉東鵬は恐怖のあまり気絶してしまった。

林小涛は呉東鵬が再び気を失ったのを確認すると、李婉婷を抱きかかえて立ち去った。

玄関を出た後、林小涛はふと途方に暮れた。

毒が深く浸透している李婉婷を自分の家に連れ帰って解毒するなど論外だった。もし姉や楊秀瑩に人妻を家に連れ込んだところを見られでもしたら——姉はまだ良いとしても、楊秀瑩のやつは間違いなく嫉妬するだろう!

だが、李婉婷を家に連れ帰れないとなると、こんな夜更けに彼女をどこへ連れていけばいいのか?

村の近くも駄目だ。すぐに誰かに見つかっ...