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356話

刘錫貴は林小涛の質問に答える余裕などなかった。彼は哀願した。「林の大バカ、早くこの蛇を取ってくれ!」

「俺を馬鹿にしてるのか?あんな毒蛇、誰が触るんだよ。絶対やらないぞ!」林小涛はそう言うと、わざと怯えたふりをして、柳心媚を抱きかかえベッドの隅に身を寄せ、ぶるぶると震えた。

刘錫貴は恐怖で両足がガクガクとなり、床に倒れ込んだ。その銀環蛇は再び刘錫貴に噛みつくと、ゆっくりと這い去っていった。

柳心媚は恐怖で顔面蒼白になり、目を一瞬も離さず、その銀環蛇が窓から這い出ていくのをじっと見つめていた。

林小涛はこの機会を逃さず、素早く自分の服を着ると、蛇を入れていた布袋を拾い上げ、まるで恐怖に取...