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348話

地下駐車場を出て、林小涛は銃を捨てた。銃器の所持は違法で、もし見つかれば大変なことになるからだ。

銃を捨てた後、彼はすぐにタクシーを拾い、林夢晴と一緒に高速鉄道の駅へ向かった。

タクシーに乗ると、林夢晴はまだ動揺が収まらず、胸がドキドキと鳴り続けていた。さっきは本当に危なかった。弟がいなければ、今回は自分が逃げられなかったかもしれない。広南市に行く機会さえなかったかもしれない。

「姉さん、落ち着いてよ。そんなに緊張しないで。あなたは俺の姉貴なんだから、いつもの度胸はどこいったの?」林小涛は絶えず胸をさする二番目の姉に言った。

「緊張しないわけないでしょ。さっきは死ぬかと思ったわ。まさか...