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317話

「叔母さんはこんな香水を使ったことがないわ。どこのブランドかしら」

陳玉蓮がそう言い終えるや否や、頭がふらつき始めるのを感じた。

林小涛は不敵に笑みを浮かべて言った。「叔母さん、最近ますます綺麗になってるね」

香水の薬効は本当に早い。今や陳玉蓮の頬はすでに紅潮し、色っぽく嗔んだ。「叔母さんが綺麗かどうかはあなたには関係ないでしょ。そんな甘い言葉は彼女に言いなさいよ」

「叔母さん、実は僕……」林小涛は言いかけて止めるような素振りを見せた。

「何か言いたいことがあるなら言いなさい。私に対して歯切れ悪くする必要はないわ」と陳玉蓮は言った。

「ああ……やっぱりいいや、言う勇気がないよ」林小...