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265話

「小涛、早く薬を用意して、もう一度塗って!」林詩詩はようやく林小涛を呼んだ目的を思い出し、部屋の中で大声で叫んだ。

「はい、お姉ちゃん、少し待っててね、すぐ用意するから!」林小涛は応えた。

そして、林小涛はあの数種類の傷跡を消す薬草を取り出し、一緒に砕き始めた。それから、薬を両手で持って林詩詩の部屋の前まで来て、言った。「お姉ちゃん、薬の準備ができたよ。入っていいかな?」

「入っていいわよ」林詩詩は言った。

林小涛が再び部屋に入ると、姉はすでにベッドに横たわり、前回のように布団で体を覆っていた。

「伟宗、この薬は誰に教わったの?どこで採ったの?」林夢晴が尋ねた。

「それは…一言では...