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1320話

林小涛はボールの前に立ち、自らフリーキックを蹴ることになった。

この瞬間、世界中のサッカーファンの視線が林小涛に集まり、彼は万人の注目を浴びる存在となっていた。

このフリーキックが決まれば、スコアは6対6の同点となり、試合は延長戦へと持ち込まれる。

外せば、ドイツ代表が勝利を収め、ワールドカップトロフィーを手にすることになる。

時間がこの瞬間に止まったかのように感じられ、スタジアム全体が水を打ったように静まり返り、誰もが息を殺して林小涛を見つめていた。

林小涛はこれまで経験したことのないプレッシャーを感じながら、足元のわらじを一瞥し、心の中で姉の林詩詩のことを静かに思い浮かべた。そし...