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1250話

彼女は笛の音でリン・シャオタオを引き寄せ、一時的にリン・シーシーのことを忘れさせたいと思った。

しかし、静かな月明かりの下で響く悠々とした笛の音は、リン・シャオタオにリン・シーシーへの思いを募らせるだけで、考えれば考えるほど心が痛むばかりだった。

この瞬間、リン・シャオタオも自分の思いを表現するために一曲奏でたいと思い、龍魂の指輪から風花雪月宮の宝物である玉女魔笛と鬼哭神泣の楽譜を取り出して眺め始めた。

前回、風花雪月宮の全弟子を率いて宮を離れた後、宮の宝である玉女魔笛と鬼哭神泣の楽譜が盗まれるのを防ぐため、彼はこの二つの宝物を龍魂の指輪に収めて、常に身につけていたのだ。

玉女...