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1221話

今、青龍山のこちら側にいる風花宮と雪月宮のすべての女性たちは、舞い散る木の葉越しに対岸の山頂に立つ林小涛の後ろ姿を見て、それが特別に雄々しく、まるで息を呑むような大山のように感じていた。

一剣が悲しみに彩られた美しい空間を貫いた。その一剣の風情はあまりにも鮮烈で、世の中のどんな作家もそれを言葉で表現することはできないだろう。

この時、林小涛が手にした屠魔神剣に付いた鮮血は瞬く間に吸い取られ、剣身は真っ赤に染まった。

強敵は既に逝き、林小涛は屠魔神剣を龍魂の指輪の中に収めると、軽功を駆使して対岸の青龍山へと飛んでいった。

「林小涛!」

楊秀瑩と霊児は林小涛が強敵を討ち取り、無事に戻って...