千の景色、万の情緒

1218話

羅修蘭と上官婉が吹き飛ばされると、風花雪月陣は指揮者を失い、たちまち道士たちとミイラの攻撃に崩れ去った。

「皆さん、下がってください！奴らは私が相手をします！」林小濤は大声で叫んだ。今や彼の全身には力が満ちあふれ、剣を振るえば味方まで傷つけかねない。だからこそ、彼はこれらの女性たちを自分の後ろへ下がらせ、思う存分戦えるようにしたかったのだ。

風花宮と雪月宮の弟子たちは、林小濤がついに出てきたのを見て、一斉に後退した。

「両宮主、お二人は脇へ移動して休んでください。こいつらは私に任せてください」林小濤は羅修蘭と上官婉に言った。

しかし、今の羅修蘭と上官婉は非常に重い内傷を負っており、口を...